抗癌剤を開発細胞周期に関する成果を基に、正常細胞に影響が少ない抗癌剤の研究および開発を単一事業として行う創薬企業。
細胞周期とは、細胞が2つに分裂するプロセスのこと。
DNA(遺伝情報をコード化し保持している生体高分子物質)を複製するS期、2つの細胞に分裂するM期、並びにG1期、G2期で構成されている。DNAに損傷のあるまま細胞分裂をすると場合に細胞(正常細胞、癌細胞とも)は死滅する。細胞には細胞周期の進行を一時的に停止しDNA損傷を修復する「チェックポイント」機構があり、G1期、G2期のチェックポイントが主要なものとして知られている。
正常細胞は両チェックポイントとも機能しているが、癌細胞はG1チェックポイントを失っている。このため、G2チェックポイントの機能を阻害すれば、正常細胞への影響は少ないが、癌細胞は唯一のチェックポイントが失われ、抗癌剤などによって損傷したDNAが修復されず、細胞死が誘導されると考えられている。ケースが多いが、開発がCBP501(対象:固形癌)について、武田薬品工業と共同事業化契約を締結した。
追加効能などで内容は異なるが、中心となる米国での開発においては両社で開発リスクを分担し、販売後の利益を分配することとした。
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